”#3 航空学生って”では、入隊式前後の話をしました。
今日はその続き、「総員起こし訓練」について語っていきます!
総員起こしとは
海上自衛官以外は知らないのではないだろうか。
まず「総員起こし」とは、朝の起床の訓練のことだ。
もう意味がわからないと思うが、そうなのだ
0600(マルロクマルマル)になるとラッパがなる。
そのラッパの終了とともに、「おはよございます」と言い飛び起きる。
その後定められた時間以内に着替えを済ませ、隊舎前に整列する。
全員が揃うまでは、「号令調整」と言う、号令の練習をしなければならない。
(例えば、一番最初に到着した者が「左むけ、左」というと、2番目以降にきた者がそれに倣って同じ号令を言う。)
「総員起こし訓練」とは、着替えて居室(自分の部屋)を出るまでの訓練のことである。
これを1分とかでやらないといけない。
まず部屋のポジションも大事である。
窓側の学生については、起きた瞬間、カーテンを開けることから始まる。
そのためほんの1~2秒であるものの、通路側の学生に比べて遅れる。
と言うことで、いつもの流れを説明する。
起床の5分前
当直員が全居室の入り口のドアを開け、総員起こしに備える。
5分前になると「そういん起こし 5分前」と超低音ボイスの人物の放送が流れる。
皆大体この放送前には目を覚ましているが、0600のラッパがなり終わるまで動いてはならない。
その間、上官たちが各居室を見回り、個人ロッカーが施錠されているか、服は正しい位置に整頓された状態で置かれているか、靴などが定められた場所に置かれているかチェックされる。
もちろんここで鍵がかかっていなかった場合は、ロッカーを持っていかれる。
これから着る服が綺麗にたたまれていなかったら、ぐちゃぐちゃにされる。
この間も動いてはならない。ひたすら薄めでその状況を注視するのみである。
「カツカツカツ」、「ガタガタ」、「ザザッ!」、目を閉じていると様々な音が聞こえる。
もう恐怖でしかない。
私はいつも30分前ぐらいに起きて、歯を磨いて顔を洗って、鍵が施錠されていることを確認して、携帯の充電器が差しっぱなしでないことを確認して、再度総員起こしに備えて寝ていた。
気がついた瞬間、0600のラッパがなる。
また憂鬱な1日がスタートする。
「ぱっぱぱっぱぱっぱっぱっぱぱっぱっぱっぱ〜〜(ラッパ音)」
「おはようございます!!!」
猛烈な勢いで飛び起きる。
布団はある畳み方をしているので、1秒もかからず綺麗な状態で折り畳まれる。
その後シーツを頭の方から引っ張り、綺麗に張る。
居室の中央側のベット沿いに教務カバンをそれぞれ置いているが、その上に作業服は置いている。
そこまで移動し、10秒ぐらいで上下に腕と足を通す。
足を通すと同時に、運動靴にIN
いかに効率よくやれるかが大事だ。
ここまできたら再度、自分のベット等や服装を見直し、再び「おはようございます!!」と言いながら居室を出る。
「同期は見捨てるのか!!?」
でた、またその言葉。と思いつつ、居室に戻り、同期の手伝いをする。
みんなで揃って居室を出る。
出てすぐの壁際に帽子をかけているので、それをかぶって、隊舎の前に出る。
と言う感じである。
総員起こし訓練
入隊式後の流れに戻る。
隊舎前で腕立てふせをしこたまやらされた後、総員起こし訓練を始めるとのこと。
我先にとダッシュで居室に戻る。
またあのひどい光景を見ながら、自分のベットに戻る。
とりあえず、時間いっぱいベットメイクをしながら総員起こし訓練のため床につく。
皆息を切らしている。
「カツ、カツ、カツ」と上官が近づいてくるのがわかる。
「お前ら準備はいいか」(上官)
「はい!!」(学生)
「それでは只今から総員起こし訓練を開始する。目標時間1分45秒!!」(上官)
「総員起こし!!!!!!」(上官)
「おはようございます〜〜〜!!」(学生)
と言う感じで訓練が始まった。
もちろん大体の者はまず間に合わない。
そして怒られる。
そして腕立て伏せが待っている。
また床につく。
また起きる。
の流れを1時間ぐらいぶっ続けてやる。
やればやるほど確かに居室を出る時間は短くなる。
でも達成感とかはない。
ひたすら虚無。虚無。虚無。
雑念を捨て、時間が過ぎるのをひたすら待つ。耐える。
怒られないようにそれとなくやっている雰囲気を出す。
食事の時間が迫ってくる。
これは食事にいけないパターンか!?とか考えながら、飛び起きる。
時間に間に合っていない奴らは何故か、やる気がないとみなされ訓練から外されていく。
時間に間に合う奴らだけ残って訓練する。
どっちが得なのかわからない。
そんなこんなで食事はきちんと取れるように訓練は終了した。


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